2011-12-18

野犬

今日は朝から業者さんが朝4時出発で仕事の機材を運んできてくれました。
遠い所までご苦労様です…。

その機材の据え付けの間に、私たちは仕事場の床や壁をきれいに塗る作業の準備として天井のホコリ落とし。
…のはずだったのですが、昨夜からずーっと近所の山から犬の声がしていて、どうも気になるので声のする裏山の入り口辺りのまで様子を見に行くと、イノシシ罠に野犬がかかってしまっていたのです。
平さん(夫)に状況を話して、2人でまた見に行ってみました。
平さんは見るなり「優しそうやし大丈夫や」と言いながら罠を外してあげようとする。
犬はたぶん噛まないだろう様子だったけど、やっぱり罠にかかった足の傷は深く罠を外すときに痛みがあったのか平さんの手をギュッと噛んでしまった。
手に歯一本分の穴が開いて血がでてしまったけどそれでも平さんは作業を続け、犬もそれからは外してもらうのをじっと待ってました。
なんとか罠を外してやることができ、とりあえず犬は疲れて動けなさそうなのでそばにおやつを置いて一旦その場を離れ、先に平さんを隣の島の病院へ連れていきました。
野犬だけに怖い病気の想像もしてしまって一瞬青ざめたけど、大丈夫みたいでほっとした。

帰ってから犬の様子を見に行くと、もう姿はなかった。
頑張って元気に生き延びてほしい。。。


この辺りの島はイノシシや野犬が多く、農家さんはイノシシ被害に困っている。
猟師さんは狩猟シーズンになると増えたイノシシを狩りに罠を仕掛ける。
すると野犬も罠にかかってしまうことがよくあるらしく、一度犬がかかってしまうと、イノシシがかかりにくくなってしまうらしい。
すると農家さんはまたイノシシ被害にあってしまう。

農家、イノシシ、猟師、野犬……この関係、頭では分かっているつもりだけど、なかなか慣れない事情だけにまだ心がついてこない。
どんな気持ちでイノシシ肉を食べたらいいのか…

昨日もらった猪肉を2人でいろいろ考えながら美味しくいただきました。。。