2012-03-06

牡蠣

昼ご飯を食べ終わった直後、久しぶりにケンジさんがやってきました。
解体した家からタンスが出てきたから要るかどうか見においで、ということでした。
以前から良いタンスなどが出てきたら教えてほしいと伝えてあったのです。
「車で後ろから着いておいで」と言ったわりには一瞬で見失ってしまうスピードで消えてしまったケンジさん。
だいたいの方向は分かってたので途中で見つかりました。
モノは浜の近くの空き地にポツンと建っている小屋の中にあるという。
見てみると思ってたのとは違ったので今回は却下しました。


そのあと小雨の降る中、目の前の浜を見下ろしながらちょっとおしゃべり。
マテ貝取りがそろそろだというのでその手順を教えてもらう。
「手が冷たいぞ〜〜」とにやにやしながら嬉しそうに話すケンジさん。
マテ貝とタマネギのかき揚げがおいしいってさ。

っとそのときす〜っと自転車のおじさんが通りケンジさんと挨拶を一言二言かわして走っていった。

するとケンジさんが
「あの自転車に乗ってたののオヤジがそりゃ〜もぅ困った牡蠣泥棒でなぁ」
と話し出す。

ここから目で見える程近い牡蠣の養殖の筏から、真っ昼間に堂々と牡蠣を盗んでいたそうです。
それも大きな重たい塊を上からドスンと沈めて、たくさん牡蠣を落とし、それを向かいの島の港で高額で売っていたとか。。。
それを知った養殖筏の主が怒って、その泥棒オヤジを取っ捕まえた。
そして泥棒オヤジの小舟を大きな船で引きずり回してやったと。

それでもやめなかった泥棒オヤジ。
再び捕まえられて、「2日間倉庫に座らされるか、警察に届けるかどっちがええ!?」と言われ、座ることでこれに懲りて泥棒を辞めたということだそうな。。。
めでたしめでたし。

とまぁ、ほんまかいな?と言いたくなる様な牡蠣泥棒のお話しを聞かせてくれました。
でもきっとほんまです。
この島ならあり得る、と思います。


さて、「そんな牡蠣泥棒はせんでもこの下にいっぱいあるわい」と下を見下ろすと

おお〜いっぱい張り付いてる!


小ぶりだけど味は最高だそうな。
ちょっと下に降りてみてみましょう。


平さん「そうそう、この緑色の海藻が気になってたんですけど、これ食べれます? 」
ケンジさん「食べれんわいッ(笑)」


えーっとここらの岩に。。。

ほれっ これよ。
ここが口やけん、こっちからこうして。。。

と、剥がし方や食べ方を教えてもらいました。
ここにはひじきも生えてるし、引き潮の時に来て牡蠣&ひじき穫りをしよう♪
牡蠣の醤油ごはんが美味しいって。

そうそう、うなぎも捕れるみたいです。
穴子もいるみたいです。

あれもこれも自分で穫るしかないみたいです。

あぁ〜結局また食べる話でした。。。